【大分県】理性が吹き飛んだ飯だけ集めた5選――大分グルメ、正直なめてた
大分県グルメをなめてた。正直そう思ってた。温泉だろ、湯布院だろ、観光地の飯だろって。
違った。
食ってみたら止まらなかった。「大分県 グルメ」で調べて出てくる店の名前、全部本物だった。とり天、中津からあげ、地獄蒸し、関サバ、だんご汁――どれも紛い物じゃない。大分ランチに半日溶かした話をする。
別府市 / 中華・郷土料理 / 大正15年創業
大正15年。天皇の料理番だった男が開いた店。
そこから百年ちかく、「とり天」という飯が大分県民のソウルフードになった。発祥の話とかどうでもいい。食ったら全部わかる。
国産鶏もも肉に、水を一切使わず朝取り卵だけで作った衣をまとわせて揚げる。黄金色。切ったらジュワッと肉汁。カボスを絞って、からしと酢醤油で食う。
「本家とり天定食」7個盛り、1,430円。
7個、全部なくなった。一個も残す気になれなかった。
中津市 / からあげ専門店 / コンビニよりからあげ屋が多い街
中津は「コンビニよりからあげ屋のほうが多い」街だ。笑い話じゃない、本当の話だ。
その中でも全国区の知名度を持つのが、もり山。醤油とにんにくのタレをしっかり揉み込んで、肉汁を閉じ込めたまま揚げる。外はカリッと、中はジューシー。骨付き、モモ、ムネ、全部ある。
テイクアウトで大量に買って、駐車場で立ったまま食った。
みっともない食い方だったと思う。でも後悔は一ミリもない。
別府市鉄輪温泉エリア / 大分県でしか食えない
地獄蒸しは大分に来なきゃ食えない。それだけで行く理由になる。
約100℃の温泉蒸気で、鶏、野菜、卵、豚まんを一気に蒸し上げる。旨みが逃げない。温泉由来のほんのりした塩味がつく。余計な調味料は要らない。「地獄蒸し玉手箱」を頼む。蒸し上がったものを自分で開ける。湯気と香りが来る。
野菜の甘さが普段と違う。鶏の柔らかさが違う。卵の黄身の濃さが違う。
大分グルメの中で、一番「ここでしか食えない」と感じた一皿だった。
大分市 / 鮮魚・郷土料理 / 前日要予約の店あり
関サバと関アジは、知ってた。ブランド魚として名前だけ知ってた。食うのは初めてだった。
豊後水道を一本釣りした魚を、速攻で締める。だから身が締まってる。臭みがない。刺身にして口に入れたとき、「あ、これが本物のサバの味か」と思った。脂のノリが上品で、それでいて濃い。
大分市内の居酒屋系の名店では、前日予約で活き造りにしてもらえる店もある。値が張っても頼め。
東京で食ってたサバは何だったんだという話をしばらく引きずった。
大分市 / 食堂・郷土料理 / 食べログ食堂百名店 2024 選出
食堂百名店に選ばれてる定食屋だ。大分市のランチを語るなら外せない。
ニラ肉定食、とり天定食、だんご汁。大分の飯がそのまま皿に乗って出てくる。価格はリーズナブル。味付けはしっかりしてて、でも食後に重くない。
だんご汁は「だんご」と名前がついているのに、球形じゃなく帯状の麺だ。味噌の汁が絡む。根菜がごろっと入ってる。大分の土地と気候が作った飯だと食ってわかる。
「焼きそばが人生ベスト3」と言う常連の気持ちも、帰り際には理解できた。
気づいたら2品頼んでた。腹の限界を超えても、皿は空だった。
断言する
大分県のグルメを「温泉旅行のついで」と思ってるなら、それは損だ。
まず別府でとり天と地獄蒸し。中津に足を延ばしてからあげを立ち食い。夜は大分市で関サバの活き造りと地酒。締めに食堂でだんご汁。
それだけで、また行く理由ができる。大分県グルメ、ガチで強い。




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